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相模の国のトタン職人さま事業例研究3

~自由鬼と固定鬼の市場競争~

幣人事部「じゆうおにって何ですか???」

 

平本さん「既製品だよ。どんな勾配の屋根でも自由にとりつけられる鬼板。工場でプレスしていっぺんにつくっちゃうの。」

 

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(↑写真は、「自由鬼」大手メーカーのパンフレット。勾配に合わせて自由自在に動くぜ!をアピールなデザイン!!!!!北島三郎師匠の「祭り」のやうなグルーヴだああ~!)

 

幣人事部「いつごろから、自由鬼がでてきたんですか?

 

平本さん「20年前くらいかな。価格が3分の1でできちゃうの。家主さんに、既製品の鬼板使えっていわれたら、既製品をとりつけなきゃいけない。だから最近の板金屋は、自分で鬼板つくれなくなっちゃったねえ。」

 

幣人事部「そうなんですね・・・。さみしいですねえ。」

 

平本さん「オレは、ひとつひとつの屋根にぴったりあった鬼板つくるけどよ、既製品だとどの屋根にも同じ鬼板がついちゃうわけさ。」

 


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(↑写真はアマルメ工芸社さんの自由鬼F型!!!!「迅速な納期を特長としております。」勝手に牧歌的な風を妄想していたトタン業界にも、モミ手にぎにぎしいビジネススキームが存在しておった!?!??!)

 

ここで既成品死ね!自由鬼から自由を奪え!などと声高に叫ぶのはカンタンだ。しかし、大不況の今、予算が3分の1だったらなんとか鬼トタンをとりつけようかね・・と家主さんがいってくれるとしたらどうでしょう。

 

何もない殺風景なトタン屋根の町と、迅速な納期自由鬼があふれる町、どっちがいいか・・・これはカンタンに片付けられる問題じゃあありません。

 

このアンビバレントでフラットでビビットな存在感!!!!!!!!!!!それがトタンの最強の魅力のひとつであります敬礼!

 

もちのろん平本さんのやうなステキな職人さんがずっと日本にいてほしい!と切に願います!!!!!

 

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(↑写真は、平本師匠が何十年もつかってきた、トタンをたたいてもようをつくっていく道具であります。先代、先々代からうけついだ道具もあるそうです。)

 

完。

 

次回、岩手は雫石のトタン職人さんに突撃電話インタビュー!