平本さんがナゾの物体を手にとっている!!!!
幣人事部「師匠!!!!!!これはいったいなんでしょうか・・?」
平本さん「鬼板の型だよ。」
幣人事部「おにいた?」
平本さん「鬼瓦っていうだろ?鉄板でつくるのは鬼板っていうのよ。ここの部分が風って字で、ここが雲。魔よけだね。」
幣人事部「この型っていうのは、いくつもあるんですか。」
平本さん「全部、オレの頭の中に入ってんのよ!!!!!!」
ぬおーー!!!!!!!!!!感動だ!!!!!
なんでもマニュアル化しろだの、ロジックツリーにしろだの、つまらんコンサル会社に大金払うちがらいビジネスチャンスとかけ離れたタフネス!!!!!
・・・おっと、
またも愚痴をはいてしまいました・・
平本さん「で、こうやって叩いて形をつくるわけ」
かんかんかんかん!!!!!
かっこええ!
幣人事部「トタン葺きでいちばんお好きな作業ってなんですか?」
平本さん「そうねえ。板を叩いてだんだん艶がでてくるところかな。」
感動!!!!!!
こうやって丹念にトタンをたたいて数日かけると、こんなに立派な鬼板が・・!!!!
(真ん中にどでーんと座るのが、銅版でつくった鬼板!!!!!!!!!とある家主さんの95歳のお祝いにつくったそうです。)
平本さん「あんたら取材にくるってえからよ、写真探したんだけど、これしかなかったのよ。普段は、完成したらすぐ屋根につけちゃうからねえ~。」
なんと!おえらい大学教授が「重要文化財!」なんつってお墨付きつけなくても、日本にはステキなブンカザイが脈々と生息しているんですなあ~泣。
平本さん「銅葺きは、とりつけるとすぐ黒くなるからの。写真とっとかないと、ピカピカの状態わかんないね。」
幣人事部「え!銅葺き屋根って古い洋館とかについてるやつですよね。あれ、緑青でモスグリーンに見えますけど・・」
平本さん「あんなふうに青くなるのはだいぶ後よ。最初は黒くなんのさ。」
幣人事部「へ~そうなんですか・・・およ?ここにたくさん型がありますねえ~」
(↑平本さんてづくりの鬼トタン型。特殊なはさみでトタンをきって型をつくる!)
平本さん「そりゃそうだよ。屋根はひとつひとつ勾配が違うからね。
それぞれの勾配に合わて、ひとつひとつ型をつくるんだ。」
なるほど・・・!いつも、単なる外観の違いとしか思わなかった、屋根の角度っつうのが
鬼トタンにはめっちゃ大事なんですね!!!!!
平本さん「でもよう、最近は自由鬼っつうのがでてきてよ。」
幣人事部「じ、じゆうおに???」